基本用語を知ることはとても大切だチュン。
デンキトリ
「この家電は1200Wだから……」
「うちは30A契約だから……」
「日本の電圧は100Vで……」
電気の話になると必ず出てくる、この謎のアルファベットたち。 「学校で習った気がするけど、正直よくわからん!」という人が大半ではないでしょうか?
でも、この3つの違いを知らないと「なぜブレーカーが落ちるのか」「なぜ電気代が高いのか」の本当の理由が見えてきません。
今日は難しい物理の教科書は捨てて、すべてを「水(水道)」に例えて解説します。これさえ読めば、一生忘れない「電気のイメージ」が掴めるはずです。

ぜんぜん難しい話じゃないチュン。
電気は「水」でイメージしよう
電気の流れは見えませんが、水の流れと全く同じ動きをします。 まずは、電気のV・A・Wをそれぞれ水の話に置き換えてみます。
- V(ボルト) = 水圧(水を押し出す力)
- A(アンペア) = 水流の太さ(流れる量)
- W(ワット) = 水の勢い(実際にできる仕事の量)
これだけだとまだピンと来ないと思うので、一つずつ見ていきます。
V(ボルト)= 水圧(日本は100の力で固定)
ボルトは電気を押し出す「圧力」です。 日本の家庭用コンセントは、すべて「100V」という電圧で固定されています。 つまり、あなたの家でも隣の家でも、コンセントに来ている電圧は常に一定です。
最近の大型エアコンやIHクッキングヒーター、電気自動車(EV)の充電などはパワーが必要なため、特別な工事をして「200V(倍の圧力)」を引き込んでいる場合があります。
A(アンペア)= ホースの太さ(流れる量)
アンペアは、電気が流れる電流の道の太さ(ホースの太さ)です。 「1A(アンペア)= 100W(ワット)」と覚えておけばOKです。
- 契約アンペア(30Aなど): 「あなたの家全体で同時に流せる太さはここまで」という、家全体のメインパイプの太さです。
- コンセントの上限(15A): 壁についているコンセントのプレートは、安全のために「1箇所(2口合計)につき15A(1500W)まで」と決まっています。
⚠️ブレーカーの役割⚠️
もしブレーカーがなかったらどうなるでしょうか?
細いホース(電線)に無理やり大量の電気を流すと、摩擦で熱を持ちます。
そのまま流し続けると、壁の中の電線が焼き切れて、火災が発生します。
ブレーカーは、家が燃える前に「危ない!」と察知して電気を止めてくれる守護神なのです。
4. W(ワット)= 実際に使った水の量(パワー)
最後がワット。これが「電気代の正体」であり、実際に家電が消費するエネルギーの量です。
計算式はとてもシンプルです。
W(パワー)=V(電圧)×A(ホースの太さ)
日本はVが「100」で固定されているので、実質的には「A(アンペア)が増えればそのままW(ワット)も増える」という関係になります。
- 100V × 12A(太いホース) = 1200W(ドライヤーなど)
- 100V × 0.1A(極細ホース) = 10W(LED電球など)
つまり「W数が大きい家電 = 太いホースで電気をガブ飲みする家電」ということです。
もし、壁のコンセント(上限15A=1500W)に、ドライヤー(1200W)と電子レンジ(1000W)をタコ足配線で繋いで同時に使うとどうなるか?
合計2200W(22A)となり、ホースの限界を超えて破裂……する前に、安全装置(ブレーカー)が作動してバチン!と切れるわけです。
\身近な家電のW数目安/
- スマホ充電(急速): 約20W〜(昔の小さい充電器は5W)
- 液晶テレビ: 約100W〜
- ドライヤー・電子レンジ: 1000W〜1200W
コラム:電線は6600V!?
私たちが普段使っているのは100Vですが、街に張り巡らされている電線には、実は6600Vもの超高圧電流が流れています。
それを電柱の上にある「ポリバケツのような機械(トランス)」を通して、使いやすい100Vに減圧(変圧)してから、各家庭に配っているのです。
発電所から長い旅をしてきた電気は、最後にあなたの家の前で「家庭用サイズ」にパッケージングされているんですね。
まとめ:節約のターゲットは「W」
- V(ボルト): 100Vで固定
- A(アンペア): 同時に使える上限。
- W(ワット): 電気代に直結する消費量。
これで、電気の話で出てくる3つのアルファベットは理解できるようになりましたね。
ここで1つ確認して欲しいのですが、あなたの家の「ホースの太さ(契約アンペア)」は、今の生活に合っていますか?
もし、必要以上に太いホースを契約していたら、使ってもいない電気のために毎月無駄な基本料金を払っていることになります。
「W(ワット)」を減らすのは我慢が必要ですが「A(アンペア)」を見直すのは一度設定するだけで終わる、最も効率的な節約です。
今日学んだ知識を使って、さっそく固定費の無駄を削ぎ落としに行きましょう。


